むくみ・冷え

むくみは、皮膚の下に余分な水分が溜まった状態を指します。
また冷え性は、外の気温や体温に関係なく、身体の冷えを感じてしまう状態です。
適切な対策がとれるよう、むくみや冷えの原因をこちらでみていきましょう。

 

【むくみの原因】

心臓のポンプ作用が届きにくいことから、足がとくにむくみやすい部位とされています。
むくみが生じるのは、おもに生活習慣の影響が考えられます。

●水分不足、水分の過剰摂取

水分の摂取量が少ないと、身体は体内に水分をため込もうと働いてしまうため、むくみに繋がりやすくなります。
また、短時間で大量に水分を摂取した場合も排出が追いつかず、むくみの原因となってしまいます。

 

●塩分の摂りすぎ

塩分を摂りすぎた場合、体内の塩分濃度を薄めるために水分をため込もうと働いてしまい、その結果むくみや冷えを引き起こします。

 

●血行不良

循環が低下していると、水分や老廃物の排出が滞りやすくなります。
血行が悪化する原因には「長時間の同一姿勢」「運動不足」「ストレス」などが挙げられます。

 

●病気によるむくみ

下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）やエコノミー症候群、腎機能障害、リンパ浮腫といった病気が原因で身体がむくんでしまう場合もあります。
「むくみの状態に左右差がある」「突然むくみが出た」といったような異常なむくみ方をしている場合は、注意が必要です。

 

【冷えの原因】

血液循環の悪化によって冷えが生じやすくなります。
運動や消化によって産生された体温は、おもに血液によって全身に運ばれているためです。
冷えもむくみと同様に、生活環境の影響が考えられます。

●筋力の低下

加齢や運動不足の影響で筋力が低下すると、代謝が落ちることで冷えを感じやすくなります。
男性と比較して筋肉量が少ないため、女性に冷えが多い傾向にあります。

 

●薄着

薄着のファッションを好んでいる方は、外気に体温を奪われて身体が冷えやすくなります。
また、夏場でもエアコンや扇風機の風によって、身体が冷えてしまう場合があります。

 

●自律神経の乱れ

自律神経には体温を調整する機能があります。
そのため、自律神経の乱れから体温調整がうまくできなくなり、冷えに繋がる場合があります。
自律神経が乱れる原因には、ストレスや生活リズムの乱れなどがおもに挙げられます。

身体のむくみ・冷えは、血行不良や食生活の乱れ、運動不足などさまざまな原因が考えられます。
そういった原因を考慮して、自身でも簡単に取り組めるむくみ・冷えの対処法をこちらでご紹介していきます。

 

【むくみの対処法・予防法】

●足首を動かす

デスクワーク中や仕事終わりなど、足首を上下に動かしたり、ぐるぐると回したりする運動を取り入れてみましょう。
足首を動かすことで、ふくらはぎの血行を促せます。

 

●塩分を控える

むくみが気になる方は、塩分はなるべく控えることをおすすめします。
塩分の摂りすぎは、むくみの原因になります。
厚生労働省の発表では、男性は1日7.5g未満、女性は1日6.5g未満が推奨されています。

 

●湯船に浸かる

全身の血行を促進するため、お風呂の時間はなるべく湯船に浸かることをおすすめします。
38〜40度ほどのお湯にゆっくりと浸かるようにしましょう。

 

●セルフマッサージをする

足裏からふくらはぎにかけての筋肉をもみほぐしましょう。
足首から膝に向けて流すようにしてマッサージします。

また、足首の運動や入浴、マッサージなどは冷えの改善にも繋がってきます。

 

【冷えの対処法・予防法】

●筋肉を鍛える

筋肉を鍛えることで、代謝の向上が期待できます。
下半身の筋肉に負荷のかかる、スクワットやつま先立ちのトレーニングが冷えの解消に効果的です。

 

●ウォーキング

下半身の代謝を促すため、毎日20分程度のウォーキングを習慣にしましょう。
腕を前後に振って、やや大股で歩くように意識してください。

 

●衣服や暖房の調整

身体が冷えやすい方は、薄着はなるべく避けるようにしましょう。
カイロを貼ったり、暖房を利用したりして、身体を冷やさないようご注意ください。

 

●規則正しい生活を送る

自律神経のバランスを崩さないよう、起きる時間と寝る時間を一定にして、規則正しい生活を心がけましょう。
また、ストレスもこまめに発散するようにしてください。